ともすれば日本の未来に悲観的なニュースが多い。人口減少、経済停滞、少子高齢化、技術力の衰退…。最近の暗い話題を見ればキリがないほどだ。私も前まではこのような意見に同調して日本の未来に対して悲観していて、発展途上国とは逆の概念「衰退途上国」なのではないかと冷笑していたほどだ。しかし、最近はだいぶ考えが変わってきている。自分の身の周りの、ごく薄い世界の切り口から見えている景色だけなのかもしれないが、これからどんどん明るい未来に進むことができるのではないかと思っている。
先月からドイツに引っ越したので、近場で面白いところないかなと先日「地球の歩き方」をパラパラめくっていたところ、ビビッと来た街があった。
先月ロボットの学会でテキサスのオースティンに行ったのだが、飛行機のチケットの関係で2日も早入りすることになって時間があったので、せっかくアメリカなんだしレンタカーして観光してみるかと思い立ち、前から運転してみたかったテスラ車を借りて、テキサスのデカいフリーウェイを使ってヒューストンまで行ったりと、車社会アメリカを堪能する一人旅をしてみた。
先週ジブリの新作「君たちはどう生きるか」が公開された。ポスター1枚のみ公表し、広告を全く打たないという斬新なマーケティング戦略により、初期に鑑賞する人たちは一切事前情報がない中で新作のジブリ映画を観るという贅沢な体験ができる。観客の評判なども含めて、少しでも事前知識を入れた上で映画を観るとある程度自分の受け取り方もそれに左右されてしまい、今となっては本当に白紙の状態でその映画を観ることはもうできない。なので現在日本にいない私は、日本在住者がちょっと羨ましい。
チューリッヒに着いて1年ほどが経つが、ようやく1本目の論文が出せそうで(やるべきことは他にもいくらでもあるが)一区切りが付く目途が経ってきた。論文の準備や授業の課題に追われてここ数週間忙しかったので、気分転換にどこ行こうかグーグルマップを眺めていたら、誰かにおすすめされて地点登録していたドイツのツェッペリン博物館が目に入った。20世紀初頭に世界中を飛んでいた飛行船のツェッペリン号のあらゆる展示があるらしい。こういうディープな展示に目がないオタクとしてはぜひとも行きたかった。 というわけで昨日思い切ってドイツ行きの切符を買って、今日行ってきた。
私が現在博士課程学生として所属しているSoft Robotics Labでは、人間の手を模したロボットハンド Faive Hand を開発しています。人間と同じように5本の指を持ち、それぞれの指も人間と同じくらいの可動域があるので、人間が扱える道具や行える動作をこのロボットでも実現することを目指しています。
チューリッヒに来てちょうど半年が経とうとしています。今月のチューリッヒはクリスマス一色で、街中でクリスマスマーケットやクリスマスツリーが設けられていました。ラボからの帰りも、たまに誘い合ってクリスマスマーケットで食事をしてから帰るなど、クリスマス気分を満喫できました。
私はチューリッヒ工科大学での博士課程に入るために、6月末に日本を出発しました。日本ではちょうど新型コロナ感染症の患者数がまた増えてきていたころで、街中ではほぼ全員マスクをしている状態だったのですが、成田発チューリッヒ着のスイス航空の便が成田を離れた直後に、乗務員までもが一気にマスクを取り始め、早速スイスでの「新しい生活様式」の様子を感じることができました。スイスに着いてからも屋外はおろか電車内でもマスクをしている人をみかけることはまれで、マスクしていると逆に目立つため私も2年ぶりにマスクなしの生活をしています(最近は電車内だけはつけるようにしています)。
先月から私は正式にスイスのチューリッヒ工科大学(ETH Zurich)の博士課程学生として、ロボット研究を始めた。この記事では、ロボット作って動かしていく上で大切にしたいことや、守りたい原則をまとめていきたい。これから様々な枠組みの中で研究を進めるうちに、ここに書いたことが現実的でなかったり、綺麗事でしかないことを痛感することになるかもしれないが、その際に初心を振り返ることもできるよう、文章に起こしておこうと思う。